2013年6月3日月曜日

病気との闘い 1

いままで46年生きてきて、自分は幸いにも病気で苦労をしたという経験がない。まあ足腰はそれなりにガタはきているけど、風邪もそれほどひかないし入院の経験もない。
永遠の独身状態で、体の栄養バランスはそれこそ最悪であると思うんだけど…

2013年を迎えてからというもの、自分の病気ではなく他人様の病気の事でおおいに苦しむ機会が増えた。
ウチの社長が糖尿病壊疽による右足切断を余儀なくされたからだ。

社長とは言っても今や自分と社長しかいない小さな工事屋。
社長には親兄弟や嫁さんもなく身寄りがない、単身広島から東京に来て逞しく生きる男だった。

15年前に社長が腎不全で倒れて透析導入になって、当時いた従業員は一人去り二人去りと、とうとう自分と社長だけになってしまった。
社長はもともと現場に出れなかったから、オレ独りで現場をこなし、何年も何年も大のオトナふたりぶんの工事をこなしてきた。
苦しい人生ではあったけれども、それでなんとか会社は機能していたし、社長も一人で何年も透析に通って頑張っていた。
そんなことをお互い何年も続けてこれたのは、簡単に言えば男同士の絆みたいなものが深かったからかもしれない。家族のような兄弟のような親友のような… そんな間柄だった。

でもそれは今年に入りいきなりやって来た。
「右足は切断です」
医者からの突然の宣告だった。
キーパーソン状態だったオレも社長と一緒にその宣告を受けた。
オレは本人よりも大きく泣いてしまった。
今まで酸いも甘いも一緒に分かちあってやってきた仲間(社長)の足を切られてしまうというのは、本当にショックだった。





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