2017年1月26日木曜日

ガットギターの音色

 
 
 




ほんとにとおい昔、自分がまだ小学生にもならないようなころ…

家に一本のクラシックギターが置いてあった。
たぶん親父が買ったらしいのだが、弾いてる姿も弾いてもらったような記憶も残ってない。

同じころ、姉貴が持っていたLPレコードを勝手に引っ張り出して、自分はよくサイモン&ガーファンクルを聴いてた。
プラグを介さない、優しい音色のギターと彼らのハーモニーが子供の自分の心によく響いた。

そんな幼いころの記憶のせいなのかはわからないけど、大学受かって一人で上京するときに、親父のガットギターも一緒に勝手に持ってきて、いつもアパートで適当に弦をはじいてた。
たいして弾ける訳でもないのに。

ロックのギターやベースやドラムは女性が弾くとなんだかちょっぴり頼りないんだけど
女性の奏でるガットギターの音色は
大きな質量の体と手を駆使して出す男性の音色とまた違って
表情豊かで繊細だ。


雲の上の親父は何を想ってギターを手に入れたのかはわからないけど、
あなたの息子は、言葉はなくてもなんとなくわかってるみたいですよ…