2013年7月15日月曜日

病気との闘い 9


7月10日の早朝、社長から電話があり「具合が悪い、もうダメかもしれん…」と息も絶え絶えにオレに喋ってきた。
オレはすぐさま社長のとこに駆けつけ、ベッドに横たわっている社長に話しかけた。
半ば意識が朦朧としていて、あまり会話にならない。
オレは迷わず救急車を呼んだ。
この人に関わってからというもの、今まで何回救急車を呼んだか忘れるぐらい頻繁に119番してきた。
救急隊が駆けつけて、社長は吉祥寺のかかり付けの病院に運ばれて行った。
オレは現場を休めない状況だったのでそのまま仕事に行ったが、昼間に担当の介護福祉士の人から電話があり、「社長は腸炎だとの事ですよ」と言っていた。
腸炎とはいっても、他に合併症でワンサカと具合の悪いところがあるのだから、なんだかオレにはあんまりピンとこない。
腸炎うんぬんよりも、足の壊疽の状態や体全体の事の方がオレは心配だった。

去年や一昨年の事を思えば、社長は自分一人でセニアカーを運転し透析に通い、身のまわりの自分の事はすべてできていたし、一緒に車で出かけたり飯を食べに行ったりもしていたのだ。
それが今年になってから当然ではあるけど何もできなくなってしまった。
足を失い、自分で出かけることができなくなってしまった事が一番ショックなことだと思うけど、それよりもなんだかわからないけど、とにかく状態が悪い。
会話もままならないような日もあるし、オレが見舞いなんかに行っても寝込んでいて起きれないこともしばしば…
足を失っただけでなく、体の調子が全体的に落ちてしまい、精神的にも相当ダメージがあるように見える。
このままでは寝たきりになってしまうんではないかという不安もあった。
それでも社長はまた半ば無理やりに退院の日取りを決めて、自宅に戻る段取りをし始めた。
退院前日に社長を見舞ったけれども、ほんとに退院して大丈夫なのだろうか?という様相だった。

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