2014年5月18日日曜日

コルベット


オレも50歳から数えたほうが早いような年齢だが、亡くなった相棒との共通点といえば、「車が好き」というのが一つあげられる。
最近はネットでコルベットやマスタングの検索ばかりしているが、今日もふとページを見てみるとC3の4MTのコルベットが神奈川方面で売り出されている。どうも出てきたばかりのようだ。
よく見ると、C3とC5の2台が出ていて、なぜか国内の某車メーカーの同一店での扱いになっている。
同じ店で2世代のスティックシフトのコルベットが見れる。もうオレの足はその店に向かっていた。
店に入ると、それはもう国産メーカーのディーラーさんだから一見さんでもにこやかに迎えてくれて、アイスコーシーなどを馳走になる。
しばらくするとそのディーラーの社長(オーナー)さんが出てきた。
「このコルベット、実は2台とも私の持ち物なんです、もう1台、C6も持ってるんですよ」だそうで…。

世の中にはいろいろな筋金入りの人間がいるものだ。おまけに「C3コルベットを4台所有していたときもあるんですよ」とのこと。いやはや、オレなんかは足元にも及ばない。

早速、裏手にある駐車場に案内してもらうと、ホワイトのC3とグレーのC5が鎮座していた。
社長さんはおもむろにKeyを取り出し、こっちがC5でこっちがC3ですと言って渡してくれた。
オレがC3コルベットを前にまごまごしていると、「車を前に出してあげましょう」といって車に乗り込み、Keyを捻ってC3のエンジンに火を入れてくれた。
キュルルッ…、ズダダンッ! ドドッ、ドドッ、ドドッ… 一発で難なくV8エンジンは鼓動を始め、ヘルシーなアイドリング。

「整備はそれなりに金掛けてますよ」
なるほど、さすが社長。なんだかすごく頼もしい。
ちなみにこの段階でオレの頭の中は「C3コルベットを乗り回す構図」で一杯になった。
正直言って、買ってしまいそうな気がする。

人生一回きり。
「カミさん子供もいないんだったらこれしかない。
去年あれだけ苦しんでいたから何か一つぐらい買ってもいいだろ」

心の中は幼稚で大人げないオレが叫んでいた。


 

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