2013年11月7日木曜日

一年の三分の一


社長が逝ってもうすぐ四ヶ月が過ぎようとしている。
あの時の夏も例外なく暑かった。
仕事も気違いみたいに忙しかった。
蒸し風呂みたいな現場の中でただ呆然と体だけが勝手に動いている状態だった。
泣きながら仕事をしてた。
しばらくすれば落ち着くと思った。
でもいまだに夕立みたいに突然悲しい気持ちがやって来ては過ぎ、やって来ては過ぎ、
この繰り返し。
男のくせにいつまで泣いてるんだという状態。

仕事はまあどうにかそこそこ稼いでる。
自分の時間もそこそこ持てるようになった。
住まいや車や趣味やらもう少しグレードアップしたらどう?っていうぐらい質素なままだけど、あんまり欲が沸かない。

なんでオレだけしゃあしゃあと生きてるんだろうって思う。

あの人と過ごしてきたた永い時間は、辛く厳しい事もとても多かったけどすごく充実していた。
貧乏でもなんだかあまり気にならなかった。
 
「オレがなんとかしなきゃ」、っていうスイッチが勝手に入って頑張れた。

でも今はとっても静かになってしまった。
一緒に出掛けたり、飯を食べたり、しゃべったり、見たり、聞いたり、怒ったり、泣いたり、笑ったり、
なんでもない事のようだけれども、たくさんの事を共有してきた。
死というのは、そういう物をいっぺんに全部持って行ってしまう。
せめて会話するぐらいできないのか、って想ってもできない。
笑顔も見れなければ声も聞けない。
何にもできない、ただ心の中で想い出すしかできないのだ。

こういう想いをいつまで味わえばいいんだろう。
いや、消えてなくなる事はない。やっぱり背負いながら生きていくしかないんだ。
でも日が経つにつれて辛い想いも和らいでくるのだろうか…

悲しい想いが続くのも参ってくるけれど、日が経って想いが薄れてしまうのもそれもまたすごく寂しい気がする。

いったいどうしたらいいのだろう
どうすれば気持ちが晴れるのか
どこに心を置いておけばいいのかがあまりわからない

自然に身を委ねるしかないんだよね、とりあえずは…




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