ほんとにとおい昔、自分がまだ小学生にもならないようなころ…
家に一本のクラシックギターが置いてあった。
たぶん親父が買ったらしいのだが、弾いてる姿も弾いてもらったような記憶も残ってない。
同じころ、姉貴が持っていたLPレコードを勝手に引っ張り出して、自分はよくサイモン&ガーファンクルを聴いてた。
プラグを介さない、優しい音色のギターと彼らのハーモニーが子供の自分の心によく響いた。
そんな幼いころの記憶のせいなのかはわからないけど、大学受かって一人で上京するときに、親父のガットギターも一緒に勝手に持ってきて、いつもアパートで適当に弦をはじいてた。
たいして弾ける訳でもないのに。
ロックのギターやベースやドラムは女性が弾くとなんだかちょっぴり頼りないんだけど
女性の奏でるガットギターの音色は
大きな質量の体と手を駆使して出す男性の音色とまた違って
表情豊かで繊細だ。
雲の上の親父は何を想ってギターを手に入れたのかはわからないけど、
あなたの息子は、言葉はなくてもなんとなくわかってるみたいですよ…
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