今年も綺麗に咲いた。
こういう風に思えるって事は、自分もその土地も良きにつけ悪しきにつけ、無事に春を迎えられたという証でもある。
ちょうど去年の今頃、車椅子を押しながらこうして駅前のデッキ上で相棒と桜を眺めていったけ…
でも今年は俺一人で見ることになっちゃった。
あの人はよく口癖で「今年も桜を見れたのう…」ってしみじみ言ってた。
できればまた一緒に桜を見たかった。
桜を見ながら目が潤んでくることは今まで一度もなかった。
それだけ平穏に過ごせていたということだ。
「歳を取ると涙もろくなる」って良く言われるけど、別にただ歳を重ねたからそうなる訳ではない。
ちょっとしたきっかけで苦楽を思い出してしまうからだ。
いいのか悪いのかわからないけど、そんな事がわかる精神状態になったという事だ。
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